ラーメンは醤油よりとんこつのほうが太りにくい? 血糖値上昇の新事実

空腹時の血糖値が基準値でも
油断は禁物

「糖化」とは、食事で摂取した糖質と体内のたんぱく質が結びつき、変性して劣化すること。

筋肉や血管、内臓など人間の体の大部分は、たんぱく質でできています。そのため、例えば糖質が血管の細胞のたんぱく質と結合すると、血管壁に炎症が起こりやすくなり、動脈硬化のリスクが高くなります。つまりは血管の老化が進んで、血管年齢が上がってしまうのです。

 

糖化という化学反応の例としてよく登場するのが、トーストした食パン。フワフワのパンをトーストしたら、こんがりと、おいしそうな褐色になります。これも糖化です。
食パンに含まれる糖質とたんぱく質は、焼いて熱を加えられることで結びつき、固く、黒くなります。

糖化が体内で起これば、食パンをトーストしたときと同じように私たちの体も変化します
血液中に余分な糖が増えると、血液の成分のたんぱく質と結合して、全身に酸素を運ぶ役割が果たされなくなります。
肌の糖化が進めば、トーストの黒いコゲと同じように、肌はくすんで、弾力を失います。

空腹時の血糖値が基準値だからといって、油断はできません。血糖値はさまざまな影響を受けて、いつも上下しているからです。

例えば、食後高血糖。食後30分から1時間程度で、血糖値が急上昇する現象です。午前中の仕事が長引いて、空腹の状態で慌ててうどんをかき込むと、食後に血糖値が急上昇してから急降下するという具合に激しく変動するのです。

血糖値を気にしなければならないのは、糖尿病や肥満の人だけではありません。体の内側と外側の若さを保つためにも、血糖値が急上昇しない食事法が大切なのです。

 

その具体的な方法を紹介しているのが、「なごみクリニック」院長の亀川寛大(かめかわ かんだい)医師。亀川医師自身が血糖値コントロールを行って、15キロの減量に成功しています。

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そして、患者さんにも血糖値が上がりにくい食事法を指導しながら、手軽に生活に取り入れられるように血糖値が上がらない外食メニューの調査を行っています。

そのデータをもとに、6月28日に放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系、夜7時58分から)では、双子のお笑いコンビである「ザ・たっち」に食事法を指導。この2人が体を張って検証したのですが、視聴者の予想を裏切るような驚きの結果が出ました。

血糖値が上がりにくい食事法はどっちなのか、ザ・たっちによる検証を紹介しましょう。

 

チーズたっぷりパスタのほうが
食後血糖値が上がらなかった!

 
ザ・たっちの兄はたくやで、弟がかずや。この2人は身長と体重だけでなく、トイレのタイミングもほぼ同じなのだそうです。
たくやとかずやは、食後血糖値を調べるために、まず、24 時間血糖値測定器を装着しました。

そして亀川医師がミッションとして課した外食メニューをそれぞれが食べて、血糖値の変化を調べました。

○ミッション1 ラーメン店でトッピングありとなし
ラーメン店で、弟のかずやはトッピングなし、兄のたくやはトッピングありを食べるのがミッション。たくやのラーメンには、もやしやタマネギといった野菜が山盛りに載せられ、さらにチャーシューが3枚追加されました。たくやのほうが、明らかに食べる量もカロリーも多くなっています。
ところが、食後血糖値はたくやよりもかずやのほうが先に上がっていったのです。

○ミッション2 ハンバーガー店でアイスコーヒーか牛乳か
ハンバーガー店で、ハンバーガーと一緒に飲むドリンクを、弟のかずやはアイスコーヒーに、兄のたくやは牛乳にしました。
すると、食後血糖値はたくやよりもかずやのほうが急激に上がったのです。

 

○ミッション3 パスタ店でトッピングありとなし
パスタ店で、2人ともミートソースパスタを食べます。ただし、弟のかずやはトッピングなしで、兄のたくやはチーズをたっぷりとかけて食べることになりました。
その結果、たくやよりもかずやのほうが食後血糖値はすぐに上がっていったのです。

 

○ミッション4 ラーメン店で醤油ラーメンかとんこつラーメンか
ラーメン店で、かずやはあっさりとした醤油ラーメンを、たくやはこってりとしたとんこつラーメンを食べました。
すると、かずやの血糖値がどんどん上昇し、140mg/dlに迫る勢い。一方のたくやは、血糖値の上昇が穏やかでした。

 

以上のように、私たちが「不健康」「太りそう」と思って敬遠しがちなメニューのほうが、血糖値が上がりにくいという結果が出てしまったのです。

 

脂質やたんぱく質
糖質の吸収を穏やかにする

亀川医師の解説では、脂質やたんぱく質が糖質の吸収を穏やかにするということです。
ミッション1では、チャーシューが血糖値の上昇を抑える役割を果たしていました。そのため「むしろ(チャーシューを)食べていただきたいですね」と亀川医師がコメント。
同様に、ミッション2は牛乳の乳脂肪、ミッション3ではチーズの乳脂肪、ミッション4についてはとんこつスープに含まれる骨の髄から出たたっぷりの脂肪によって、血糖値が上がりにくくなったわけです。

 カロリー計算が中心である食事指導では、目の敵にされてきた脂肪。しかし、血糖値を上げないという観点では、むしろ脂肪を上手に摂取して、糖質量を減らしたほうがよさそうです。

 

「パーソナリティ障害」が傾聴で悪化することも!「いい方向へ変えよう」と働きかけるのはNG

 発明王トーマス・エジソンマイクロソフトの創設者であるビル・ゲイツなどは発達障害のプラスの面が働いて独創性を発揮し、活躍に結びついたのだと、『アスペルガー症候群』(著/岡田尊司幻冬舎)には書かれている。彼らを尊重しながら根気強くバックアップしたのは、彼らの親だったのだ。

 一方、大人になってから社会的に適応できないようにマイナスに働くのは、「誤学習」が入り込むことだと『発達障害のいま』(著/杉山登志郎講談社)で指摘されている。


 例えば、ボランティアでパソコン教室を開くことになったとする。パソコンの知識はそこそこで、教室経営の経験もなければ、多くの人はリーダーに立候補しない。
 しかし、人付き合いのノウハウ本に「周囲に評価されるには、リーダーになることです」と書かれているのを発達障害(『発達障害のいま』では「発達凸凹」と表現)の人が信じ込むと、自分には無理な仕事でも手を挙げてしまうのである。知識も経験もないのにうまくいくわけもなく、トラブルに発展する。
 
 最悪の形態の一つがクレーマーになることだと、杉山医師は述べている。常識的には無理なことでも一方的にまくしたてられたら、言われた側はつい要求をのんでしまう。これが、「一方的な要求こそが相手に通じる手段である」という誤学習の機会を与えるのだそうだ。

 誤学習は、発達障害だけでなく誰にでも起こるものではないだろうか。そして関心や注目を異常なほど集めようとしたり、攻撃的でさげすむような態度を取ったり、「パーソナリティ障害」の特徴である非常に偏った言動を取るようになるのだ。

 パーソナリティ障害の可能性がある人への対応でキーワードになるのは、誤学習の修正である。 


「なんとかして変えよう」と働きかけないほうがよい

 発達障害の傾向があるからといって、パーソナリティ障害が引き起こされるとは限らない。家庭、学校、その他人間同士の関わり合いで、誰でもパーソナリティ障害になる可能性はある。パーソナリティ障害を招き、悪化させる原因の一つが、誤学習と考えられる。

 解決の糸口は、誤学習に本人が気づくこと。目の前の問題を直視して、自分で「回復しよう」という気持ちを持つことだと、筆者が読んだパーソナリティ障害に関するすべての本で書かれていた。

パーソナリティ障害の人に対して、「なんとかして相手をいい方向へ変えることができないだろうか」と周囲の人間が考えるケースが多々ある。行動は逸脱しているものの、精神状態はしっかりしていて、言葉は通じるので(ただし、文章・会話の内容が通じ合うわけではない)、周囲の人間は「なんとかできるのではないか」とつい思ってしまうのだ。
 そして、常識から外れた行動をやめさせて、周囲との摩擦を生まない行動・思考をするように期待したり、強制しようとしたりする。

 このような「相手を変えよう」という思いを抱けば、状況を悪化させる。相手を変えようすることは、つまり相手を否定して、自分が正しいと思っている価値観を押しつけるからだ。よかれと思って相手を変えようとすればするほど、反発によってさまざまな争いが発生し、結果的に精神的な消耗を互いに味わうことになる。


できること・できないことを明確に示す

 それでは、冒頭で紹介したトーマス・エジソンビル・ゲイツの親のように、パーソナリティ障害の人を献身的に支えられるかというと、友人や仕事仲間ではなかなか難しいのではないだろうか。少なくとも私には私の生活がある。とても無理だ。

 最低限できることとしたら、これ以上、誤学習の機会を与えないことである。例えば、常識的には無理なことを一方的にまくしたてる相手には、自分ができることとできないことをはっきりと示す。また、攻撃的でさげすむような言動には反応しない。
 私がイメージするのは、人気医療ドラマシリーズの主人公であるフリーランス女医の「いたしません」という、首尾一貫した態度だ。

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 パーソナリティ障害の人は、要求が1つ受け入れられると、次はさらに上回る要求を突きつける傾向がある。このように要求をどんどんエスカレートさせていき、要求が受け入れられなければ「私のことなんてどうでもいいんでしょ!!」などと非難する。
 このようにパーソナリティ障害の人が要求をエスカレートさせると、本人は自分自身をコントロールができなくなっていくため、非常に苦しい状況に落ち込んでいるのだ。

 周囲の人間ができること・できないことを示すのは、「一方的な要求こそが相手に通じる手段である」という誤学習を治すことになる。さらに、自分自身をコントロールできないほど要求がエスカレートすることを防ぐので、長い目で見ればパーソナリティ障害の人を苦しめないことにつながる。

 パーソナリティ障害に関する本を読んで感じたのは、専門知識がなければ診断も治療も非常に難しいということだ。標準的な精神分析やカウンセリングが、症状を悪化させるケースがある。本人の話に耳を傾けて、子ども時代など過去の領域に踏み込むと、以前に経験したネガティブな感情が噴出し、極めて不安定な状態になると岡田医師は著書『境界性パーソナリティ障害』(幻冬舎)に書いていた。臨床家たちは「パンドラの箱を開けた」と表現するそうだ。

 素人が「この人をなんとかいい方向へ変えよう」と働きかけるのは逆効果。治療は専門家に任せて、私たちの周囲にパーソナリティ障害の特徴に当てはまる人がいれば、その要求に振り回されないように十分な距離を取って、自分のやるべき仕事などに集中したほうがいいのだろう。
 そして本人の気づきと回復を待ちたい。

悪質クレーマーやモンスターペアレントの背景に「パーソナリティ障害」?その3つのタイプ

 仕事やボランティアなど多くの人が集まって活動するときに、次のような態度を取る人に振り回されて、困り果てた経験はないだろうか。
□グループのリーダーなど、人の上に立って注目を集めるような立場になりたがる。
□具体性や裏付けが乏しいハウツー本などを信じ込み、その本に書かれていることを周囲にも強要する。
□指示や要求がどんどんエスカレートする。
□率先してルールを決めるが、自分はさまざまな言い訳をして守らない。
□自分の思いどおりに周囲の人間をコントロールしようとし、できなければ怒りを爆発させる。
□些細なことをひどく気にして、絶えず周囲に確認する。
□相手によって、コロコロと態度を変える。目上や見知らぬ人などには過剰なまでに親切・丁寧に振る舞い、目下や部下に当たる人にはハラスメント的な行為をする。
□他人を傷つけたことへの罪悪感が薄い。当事者意識が低い。

 こうした項目に当てはまる人物は、「パーソナリティ障害」の可能性が高い。
 最近ニュースを騒がせている悪質クレーマーモンスターペアレントなどにも共通する特徴があることから、パーソナリティ障害が隠れているかもしれない。

 大きな問題は、周囲を振り回している当の本人が、決して満たされてはいないこと。生きづらさを抱えながら、誰も幸せになれない状況を作り出している。

 パーソナリティ障害の研究は進んでいるようで、多数の解説書が出版されている。パーソナリティ障害の人への対応として筆者が読んだ解説書で共通していたのは、その場しのぎの曖昧な言葉でごまかさないこと。そして、パーソナリティ障害の人からの要求に対し、できること・できないことを明確に示すことだった。

 2009年にアメリカで行われた調査によれば、10年で「自己愛性パーソナリティ障害」の発生率は2倍以上に増加している。日本でも増えつつあると予想できる(自己愛性パーソナリティ障害については、後で詳しく述べる)。
 パーソナリティ障害になにが関係しているのか、どのように対応すればいいのか、調べてみた。

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パーソナリティ障害には3つのタイプがある

 「パーソナリティ」とは、仮面という意味であるラテン語の「ペルソナ(persona)」が語源。パーソナリティとは、文化や社会、人間関係などの影響を受けて形作られるものの見方や振る舞い方などで、日本語では「人格」に当たる。
 『パーソナリティ障害 正しい知識と治し方』(監修/市橋秀夫講談社)では、パーソナリティ障害をわかりやすく、以下の3つのタイプに分けて説明している。

○Aタイプ:風変わりな人
妄想性パーソナリティ障害 ……疑り深く、被害者意識が強い
ゾイドパーソナリティ障害……孤独を愛するように見えるが、他人と交流できないことに苦痛を感じている場合がある
統合失調型パーソナリティ障害 ……感情の幅が狭く、奇妙な思い込みを持つ

○Bタイプ:激しい人
演技性パーソナリティ障害 ……注目を集めたがって大げさな話し方をし、ウソをつくこともある
反社会性パーソナリティ障害 ……無責任・無計画で、人をだますことに抵抗がない
境界性パーソナリティ障害 ……不安的で極端な人間関係になる
自己愛性パーソナリティ障害……他人からの評価に強くこだわり、「すごい自分」しか認められない

○Cタイプ:不安な人
回避性パーソナリティ障害 ……批判を恐れ、失敗して非難されるリスクを避けるために引っ込み思案になる
依存性パーソナリティ障害 ……何事にも受け身で、自分で判断できない
強迫性パーソナリティ障害 ……合理性のないルールにこだわり、自分にも他人にも厳しい


母子並行治療が効果を発揮した例も

 こうしたパーソナリティ障害の陰に、「発達障害が隠れているケースが多いといわれています」と『パーソナリティ障害 正しい知識と治し方』に書かれている。

 それはパーソナリティ障害である本人だけでなく、親が発達障害である場合も少なくないようだ。
 パーソナリティは、赤ちゃんの時期からはぐくまれる。そして成長とともに等身大の自分が育っていくことで、状況に応じて振る舞ったり、気持ちを切り替えたりできるようになる。

 自閉症スペクトラムなどの発達障害の子どもについては、一人遊びを好むなど、親との愛着関係ができにくくなりがちだ。
 同様のことは、発達障害の傾向がある親の側にも当てはまるだろう。対人関係に消極的だったり、子どもの気持ちをくみ取ることが苦手だったりすることから、自分の子どもとも良好な愛着関係ができにくい場合がある。

 パーソナリティ障害のメカニズムは複雑だが、あえて簡単に図式化すると以下のような形になる。

生まれもった要因(発達障害などの素質的要因)+環境による要因(親、友達、教師、仕事仲間、メディアなどの後天的な要因)→パーソナリティ障害

 『発達障害のいま』(著/杉山登志郎講談社)には「大多数の発達障害において、もっとも確実な原因が遺伝的なものであることは、一九八〇年代にはすでにはっきりしていた」と書かれている。著者の杉山医師は、子どもの患者の付き添いに来ている親にも、未診断の大人の発達障害が隠れている場合が少なくないことに気づいた。母子並行治療が効果を示した例が、この本では詳しく紹介されている。

 記事の冒頭で紹介した「周囲を困らせる人」について、「生まれつきの性格だから仕方がない」と断定するのは早計。
 彼らが社会的に適応できないような振る舞いをするのは、環境による要因、もしかしたら周囲にいる私たちの言動も関係しているのかもしれないからだ。

 パーソナリティ障害の可能性がある人に、周囲はどのように対応したらいいのか、次項で検討したい。

顔の土台もやはり筋肉。毎日鍛えればお金を一切かけずに、何歳になってからでも若返る!

まずは自分の顔に
かまってあげよう

美顔に関する本1冊の中面を編集しました(タイトル・カバーに、まったくかかわれなかったのが残念……)

この本のコンセプトは「高い化粧品も美顔グッズも必要ない! いつも笑顔を心がけるほうが顔は若返る」

ちなみに、化粧品を顔にせっせと塗り込むとシミができるという、葛西 健一郎医師の解説も実例写真付きで掲載しました。塗り込む、つまり皮膚をこすることがシミの原因になるので、マッサージも勧めていません。

その他の関連記事:「洗うのをやめると、アトピー性皮膚炎が治る!美肌になる! 石けんよ、サラバ」

shouchishuppan.hatenablog.com

 


女性の場合、自分自身をかまわなかったり、周囲からほうっておかれたり、つらいこと・悲しいことがあったりすると、顔がグンと老け込むようです。
ある程度年齢を重ねると、家族のことなどで忙しくなって、自分の顔なんてどうでもよくなるケースがあります。

女性の顔を観察していると、「この人は最近不幸なことがあったのかな?」「いつも忙しくて、無表情に違いない」と表情からストーリーが見えてきました。

こうして出来上がってしまった不幸顔や能面顔も、笑顔を作る表情筋を鍛えると、女性らしい魅力をたたえた表情になるのです。

その証拠が以下の写真。

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本にビフォー・アフター写真を掲載させていただいたのですが、年齢を重ねた女性の顔というものは「やせるとたるみが取れて小顔になる」「整形すればきれいになる」「化粧をすれば化ける」といった単純な話ではないことが一目瞭然ですよね。

美顔トレーニング「顔ダンス」を考案した加藤ひとみさんからは、次のように言われました。
「整形すると、皆さん、同じ顔になっちゃうでしょ? 顔に注射やメスを入れるよりも、自分の顔の筋肉を使って、自分らしい魅力を引き出したほうが、その人の個性が生きると思うんですよね」

きれいになるために、別人の顔になる必要はないということです。
最初のステップは、自分の顔にもっと興味を持つ、自分自身でかまってあげることのようです。

顔ダンスの体験者の一人は、育児と家事で忙しかったため、セミナーに通うことなどなく、サイトを見ながらやり方を覚えてこまめに実行したと話していました。

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つまりは、お金を一切かけずに、自力で美しくなったわけです。
継続することこそ美の力なり。というわけで、次のステップとしては、コツコツと続けることです。

体験者の皆さんからは「夫婦仲がよくなったんですよ」「同窓会で『こんなにキレイだったっけ』と声をかけられたんです」というお話も。
人間関係もグンと好転するし、若い頃以上に魅力的にもなれるようです。

 

美しい人たちは
努力を怠っていない


「顔ダンス」を考案した加藤ひとみさん自身の写真も、この本には掲載しています。

もともと別の雑誌の取材で加藤さんにはお会いしていました。

今思えば大変失礼なのですが、加藤さんの著書でご自身のビフォー・アフター写真を見たときに、「写真だから修正できるよね……」という感想を私は抱いていました。
小学3年生の娘も写真を指さして「ビフォーとアフターが絶対に逆だよ」と断言。

ところが、実際に加藤さんにお会いしてビックリ!
著書の写真以上に若々しいのです。

さらに、取材時に顔ダンスを実演しながら説明してもらいました。
自由自在に表情筋が動く様子を見て、「絶対に整形をしていない。これは本物だ。私もやろう!」と決意した次第です。

顔ダンスをやって実感するのは、普段の生活で表情筋を使っていないため、動きが悪いこと。しかし、毎日続けているうちに、少しずつ上達してきました。

筋肉を鍛えれば80代でも筋線維を育てられることが科学的にわかっています。ですから、年齢で顔の若返りをあきらめる必要はありません。

それに、お金も時間もかかりません。


顔は履歴書。美人だ、ブスだと他人と比べるよりも大事なのは、これから顔の筋肉を使って笑顔で暮らしていき、未来の顔を作っていくことかもしれません。

この本での顔ダンスは、読者の皆さんにすぐに実行してもらえるようにシンプルにしています。立ち読みで十分やり方をマスターできると思いますので、書店で手に取ってみてください(これでは本の宣伝にならない気もしますが……)。

 

 

葛西 健一郎医師によるシミ治療の専門書。

「ヤングケアラー」「ワーキングケアラー」が追い詰められないために、医療の側ができること

2018年4月に診療報酬と介護報酬が同時改定されました。

それに先立ち、厚生労働省が開催した「医療と介護の連携に関する意見交換会では、以下のテーマが検討されています。

●看取り

訪問介護

リハビリテーション

●関係者・関係機関の調整・連携

 

医療機関とケアマネジャー、通所リハビリ事業所、薬局薬剤師などとの連携を進めて、早期退院・在宅復帰、介護予防(要介護状態の維持・改善)、患者の希望に応じた看取り、処方の適正化を、国は推し進めようとしているようです。

 

ジワジワと「施設から在宅へ」介護の場を移行していこうとしています。

 

重度な要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしく過ごしていけるように、医療や介護、生活支援などが一体的に提供される「地域包括ケアシステム」ができるのは、すばらしいことです。

しかし、自宅などで介護を担う「ケアラー」にはどのように影響するのでしょうか。

 

訪問診療も行っているなごみクリニック(熊本県熊本市)院長の亀川寛大医師は「1日に何回も薬を飲ませなければならないことが、介護をしている家族にとって大きな負担になっているケースも多いんです」と語ります。

 

ケアラーにも仕事や学業など日々の暮らしがあります。介護の負担で押しつぶされないようにするために、どのような配慮が必要でしょうか。亀川医師に話を聞きました。

 

家族の介護と仕事や学業を両立させるために必要なことは?

 

健康バランスを崩したり
社会から孤立したりするケアラーが増えている

ケアラーとは、高齢者や障害者などの介護を無償で行っている人たちのことで、主にその家族です。

内閣府の「平成28年高齢社会白書」には「要介護者等からみた主な介護者の続柄をみると、6割以上が同居している人が主な介護者となっている」と書かれています。このことから、ケアラーの多くが同居して介護を行っていると考えられます。

 

住み慣れた家、友達もいる地域で過ごしたいという医療や介護を受ける人の願い。

そんな願いをかなえてあげたいという家族の思い。

少子高齢化による財源不足で、医療や介護の場を自宅に移したいという国の思惑。

 

三者の希望が合致して「施設から在宅へ」という流れができていますが、介護の負担に追われ、心身の健康バランスを崩したり、社会から孤立したりするケアラーが増えているようです。

「ヤングケアラー」「ワーキングケアラー」のように学校で勉強しながら、または働きながら介護し、学業や仕事との両立が厳しい状況に追い込まれている人もいます。

 

在宅介護の場合、おむつ交換・トイレ介助などの「排泄介助」、立つ・座る・歩行などの「移動介助」、食事を食べさせる「食事介助」をケアラーが行います。

 

さらに、介護を受けている高齢者の多くは、認知症やがんなど、なんらかの病気を患っています。そのために、薬を飲ませる「服薬介助」も必要になるのです。医師の指示どおりに間違いなく薬を飲ませたり、薬を嫌がっている状態でどうやって飲ませるのかを考えたり、神経をとがらせているケアラーも多いのではないでしょうか。

 

果たして、薬を処方する側の医師は、ケアラーの負担に気づいているのでしょうか。

薬を飲ませることが介護をする家族の負担に

 

服薬回数を減らす、時間を揃えるなどの配慮は
医師しかできない

亀川医師の印象では、ケアラーの手間を全く無視した処方の指示が頻繁に出されています。

 

「施設や自宅へ帰した後も、入院中と同様に漫然と処方の指示を出す医師が多いですね。起床時、朝食前、朝食後、昼食前、昼食後、夕食前、夕食後、就寝前と、1日に何度も薬を飲むように指示を出しています。また8時間ごと、12時間ごとなど時間指定の場合もあります」

 

外来でも似たような処方の指示が出されているようです。「起床時や就寝前に薬を飲ませなくてはいけないから、そのために家族がわざわざ起きている。1日2回の食生活だったのに、内服の指示が3回だからと、わざわざ食事を3回作り、食べさせている……このような話を聞いたこともあります」と亀川医師は嘆いています。

 

服用回数が多かったり、服用するタイミングが異なっていたりすると「誤薬」のリスクは高くなります。

誤薬とは、誤った種類や量、時間、方法で薬を飲むこと。場合によっては症状を悪化させたり、重大な危機を及ぼしたりします。

 

誤薬して責められるのはケアラーです。

 

「誤薬はあってはならないことです。しかし、その誤りが少なくなるよう、服薬回数を減らす、時間を揃えるなどの配慮は、私たち医師しかできません」と亀川医師は強調します。例えば、胃薬やビタミン剤などを漫然と1日3回指示するのはやめて、ほかの薬と一緒に朝夕の2回にそろえるのです。他の薬剤に変更して、飲む回数を減らすことは可能なのだそうです。

 

 亀川医師は「自分で薬が飲めない人は誰が飲ませているのか。また、自分で飲むことはできても回数が多いと面倒ではないのか。こうした気遣いが医師にも必要ではないでしょうか」と問題を投げかけている。

 

「施設から在宅へ」という流れの中で、マニュアル的ではなく創意工夫に富んだ処方が医師に求められているのかもしれません。

 

 

□プロフィール

亀川寛大(かめかわ・かんだい)

なごみクリニック(熊本市)院長。1972年、鹿児島生まれ、熊本育ちの九州男児。97年、宮崎医科大学(現 宮崎大学)医学部を卒業後、熊本大学宮崎大学付属病院で消化器外科を専攻、鹿児島市医師会病院を経て、2003年、医療法人悠隆会(宮崎県延岡市)に勤務。17年6月より現職。糖質制限指導、間欠的ファスティング指導を行うほか、熊本を中心に全国各地で糖質制限セミナーを実施している。

●WEBサイト:https://toshitsuseigen.biz/category/kamedoku/

 

産後すぐの糖質制限は危ない!? スウェーデンでは救急搬送の例も

糖質摂取量の減らし過ぎは

命の危険さえ伴うことも

 糖質制限がテレビや雑誌など多くのメディアで注目を集め続けています。

 

 過去にも「主食抜きダイエット」「ローカーボダイエット」「アトキンス式ダイエット」「低インスリンダイエット」などとさまざまな名称で、糖質制限はブームを起こしてきました。糖質制限には確かな根拠があるし、ダイエット成功者の報告が多数あります。減量法としてはすばらしいでしょう。

 

 ただし、出産直後の女性については、糖質制限で心身の健康を損なうかもしれません。『マタニティ・ブルー』(誠信書房)では、糖質が不足することで産後うつが引き起こされる可能性があると報告されています。

 

 さらに、スウェーデンでは授乳期の女性が糖質制限によって命の危機に陥り、救急搬送されたと過去に報道されていました。

 

 早く元の体重に戻りたいと、産後すぐにダイエットに取り組む女性はたくさんいます。しかし、糖質の摂取量を減らし過ぎれば心のバランスを崩し、命の危険さえ伴うかもしれません。

 

過剰な糖質制限

「自然の抗うつ剤」が効かなくなる

 

 『マタニティ・ブルー』の著者は、イギリスの婦人科医であるキャサリーナ・ダルトン医師(1916-2004年)。

 

 ダルトン医師は、1953年にPMS月経前症候群)に関する医学論文をイギリスで初めて発表。PMSおよび産後抑うつ症に関する世界的な権威であり、それらの治療・研究によってチャールズ・オリバー・ホーソンBMA賞、アップジョン・フェローシップ、シャーロット・ブラウン賞、ロイヤル・フリー・ホスピタルからのカレン賞、ロイヤル・カレッジ・オブ・ジェネラル・プラクティショナーズからの英国片頭痛協会賞などを受賞しています。

 

 「抑うつ症」とは、気分が沈み、意欲がなく、悲しく不安で絶望的になっている精神状態です。この記事では産後抑うつ症を「産後うつ」と表記します。

 

 産後うつには、果てしない消耗、不合理ないらだち、時間や場所がわからなくなる失見当識、自分の子どもへの拒絶、そして母親の自殺が含まれています。

 

 『マタニティ・ブルー』では、500人の妊婦を対象に産後うつの調査が行われたことが紹介されています。そして500人中7%の母親が重篤産後うつになり、その特徴が「妊娠中にはなやぎ、幸福と生気に満ちあふれた女性」だったそうです。

 

 妊娠期間には全く問題がないと思われていた女性たちが、重い産後うつに陥ってしまったのです。エネルギッシュで明るい人だから大丈夫と安心してはいけません。

 

 1985年にサンフランシスコで行われたマルス学会の大会で、産後うつが3カ月後に発症するタイミングとして以下のものが挙げられていたと『マタニティ・ブルー』で記述されていました。

 

○授乳をやめたとき

○月経が再開されるとき

○ピルの服用を始めたとき

○夜勤の仕事を始めたとき

○体重を減らすためのダイエットを始めたとき

 

 注目すべきは5番目のダイエットです。

 

 どうしてダイエットで糖質の摂取量が減ると、産後うつになりやすいのでしょうか。

 その答えは女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)にあるとダルトン医師は説明しています。妊娠中の女性は、血液中のプロゲステロンが通常の50~100倍と高い数値で見られますが、分娩後数時間で低下。これほど激しいホルモンの変動で、体が混乱しないほうが不思議です。

 

 血液中のプロゲステロンは、プロゲステロン受容体の働きで細胞の中に運ばれます。このとき、細胞内の糖(ブドウ糖)が欠乏していると、プロゲステロン受容体はプロゲステロンではなくグルココルチコイド(糖質コルチコイド)というホルモンを細胞に運び込もうとするのです。

 

 プロゲステロンは自然の抗うつ剤と見なせると、ダルトン医師は語っていました。理由は、プロゲステロンはモノアミン酸化酵素の形成を阻止する働きをするからです。

 モノアミンとはドーパミンノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニンヒスタミンなどの神経伝達物質の総称。ドーパミンは「やる気ホルモン」、セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれています。「やる気ホルモン」「幸せホルモン」の働きを失わせる酸化という化学反応を、プロゲステロンは起こりにくくするのです。

 

 過剰な糖質制限で、自然の抗うつ剤であるプロゲステロンが細胞に運び込まれなくなることが、産後うつを招くメカニズムの1つと考えられています。

 

「あなたのままでいい」という

温かいメッセージを送ってほしい

 

 スウェーデンでは産後に糖質制限を続けていた女性が突然倒れ、命の危険もあったことが、症例報告のオンライン・データベース『Journal of Medical CASE REPORTS』2015年10月1日付で発表されました。

 

 患者は、産後10カ月の息子を母乳で育てている32歳の女性。吐き気と嘔吐、手足の震え、筋肉のけいれん、動悸といった急激な体調の異変を訴えて病院に救急搬送されました。

 

 彼女は摂取する炭水化物の量を1日当たり20g未満にするなど、糖質制限を続けていたのです。体重は4kg減りましたが、体調は著しく衰えていったといいます。

 

 彼女を診察した医師は、体液が酸性に傾く「ケトアシドーシス」の状態で、昏睡して命を落としていたかもしれないと説明。患者の女性は入院3日後にケトアシドーシスから抜け出せたそうです。

 

 国は変わって台湾では、産後すぐに薬を使ってダイエットに取り組んで突然死した女性の例が報告されていました。洋の東西を問わず、産後の無理なダイエットは危険性が高いといえそうです。

 

 日本だと「ママでもアイドル」の「ママドル」が多数出現。「ママでもキレイ」「ママでもスリム」「ママでもキャリアウーマン」といった活躍は喜ばしいことですが、妊産婦に過剰なプレッシャーを与えていないでしょうか。

 

 産前産後のホルモン変動などの知識を女性たちに伝えるとともに、「キレイ・スリムでキャリアがあるママドルになる必要はない。あなたはあなたのままで魅力的」といった温かいメッセージを送ることも、産後うつを防ぐために大切です。

 

 

●参考文献

『マタニティ・ブルー』キャサリーナ・ダルトン 誠信書房


New mother nearly DIES from a low carb diet: 32-year-old developed life-threatening condition after ditching bread, rice and pasta while breastfeeding

http://www.dailymail.co.uk/health/article-3262230/New-mother-nearly-DIES-low-carb-diet-32-year-old-developed-life-threatening-condition-ditching-bread-rice-pasta-breastfeeding.html

 

終末期での「もっと長生きしたい」という思いと「人は死ぬ」という現実を埋めるスピリチュアルケア

ある健康食品を開発した、超有名大学の男性客員教授(当時)を取材したときのこと。

彼は高齢者専門病院の協力を得て、自分の商品を高齢者に摂取してもらい、その様子を動画で撮影していました。

 

動画では、寝たきりになって手足が拘縮し、自分で食事が取れず、お尻などに褥瘡ができている高齢者たちのベッドのそばで、彼は「元気を出してください」と声をかけていました。

健康食品を摂取し始めて2カ月後、高齢者たちの関節が少し動かせるようになった様子(ただし自分では動けず、看護師にされるがままの状態)を眺めながら、彼は満足げに効果を解説……

 

このような内容でした。

 

彼は健康食品の効果を動画で伝えようとしたわけです。しかし、彼の思惑とは別に「長生きすることにどんな意味があるのだろうか……」と考えさせられる内容にもなっていました。

 

『大往生したけりゃ医療とかかわるな 』(中村仁一、幻冬舎新書)や『日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか 』(久坂部 羊、幻冬舎新書) といった終末期に関する本には、老後に医療に頼るリスク、つまり「不本意な長生き」について詳しく説明されています。『大往生したけりゃ医療とかかわるな 』は大ベストセラーとなりました。

 

自力で動けなくなったら、今生は終わりとしたい。また、たとえ終末期ではなくても高齢期において、自力で動けなくなるリスクが高いのなら、心肺蘇生は受けたくないから救急車は呼ばないでほしい……

こうした考え方が、40~50代に広まりつつあるようです。

 

 

しかし、もうすぐ死を迎える高齢者には、「たとえ終末期であっても、まだ生き続けたい」と願う人は少なくないようですね。彼らにとって「死は敗北」。決して受け入れられるものではない様子でした。

 

 

最近、ホスピスに足を運ぶ機会があったのですが、看護師は死を迎える人に自ら働きかけようとはせず、静かに寄り添っているという印象でした。ただただ見守り、患者が困っていることにそっと手を差し伸べています。

お見舞いに来る人の中には「もっと治療をしてほしい」と要望を述べる親族もいますが、ホスピスとはそのような場所ではなく、患者も望んでいないと説明しているようです。また、「ガサガサと音を立てるビニール袋を持ち込まないでください」などと、看護師がお願いするケースもあるとのこと。「死とは何か」「ホスピスとはどのような場所であるべきか」という哲学をスタッフが持っていることを感じられました。

私が訪れたホスピスキリスト教系でした。やはり、「死」に対しては「霊性」「高次の精神性」「伝統宗教」といったスピリチュアルな知識を持つ必要があると考えた次第です。

池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(池上彰、文春新書)の帯に「宗教は『よく死ぬ』ための予習です。」とコピーがあり、前述の中村仁一医師も終末期の宗教のあり方に言及していました。

 

死の不安におびえるのが人間というものだとしたら、それにこたえられるのは「永遠に健康に、永遠に美しく、永遠に元気に」といったアンチエイジングの商業的文句ではなく、太古の時代から人間がすがってきたスピリチュアルケアではないでしょうか。

 

 

成長や老いとともに変化し続ける自分の体を受け入れ、自分らしく人生を全うさせる準備を重ねていくために、スピリチュアルケアを私たち人間は大事にしてきたように思っています。