【手相マッサージ】人間の根っこの部分にアプローチする方法の一つが手相

悲観的で注意深い人類が

私たちの祖先

 人間の長い歴史を振り返ると、今の日本のように安全で便利な時期はほんのわずかです。

 今から600万年前から400万年前までの間に、人類は誕生したと言われています。古代文明が生まれたのは5000年ぐらい前のこと。産業革命が起こった200年ほど前から、世界人口は爆発的に増えました。人口が増えたのですから、人間が命を落とさずに済むような安全な時代になったのでしょう。

 そう考えると、人類の600万年という歴史の中で、安全に暮らせるようになったと考えられる期間は、たったの3%。つまり、人類はほとんどの時間を危険と隣り合わせで、厳しい自然環境の中で動物・細菌といった敵と戦いながら生活したのです。

 人類は当然用心深くなりますし、いつも最悪の事態を想定して行動してきたでしょう。逆を言えば、のほほんと楽観的な人間は早くに命を失い、悲観的で注意深い人間だけが生き延びられたわけです。

 

怒りなど悲観的な思考回路で

他人と争うのが人間の歴史

 人間のデフォルト(標準状態)が悲観的な思考回路で、そのままにしておけば現実を見ずに将来の不安にとらわれてしまいます。悲観的な思考回路で生まれる不安や心配、イライラ、怒りなどの感情で心を病み、他人と争って、挙句の果てに戦争を起こしてきたのが、人間の歴史なのでしょう。

 不安や心配、イライラ、怒りなどの感情は表面的な意識で、奥底では野生の動物たちと同じように「もっと生きたい」「子孫を残したい」という強い本能があるのではないでしょうか。本能とともに、自分が生きるため、そして弱い存在である子どもや孫を守るために他者と共存したいという、本質的な欲求があるのかもしれません。

 

根が腐ると木が枯れるように

潜在意識を無視しても健康になれない

 表面的な意識にある悲観的な思考回路をストップさせて、潜在的な意識に近づくという観点は、数多くの健康法や医療に取り入れられています。

 過去に私が取材した医師は、人間を木にたとえると、幹や枝葉が表面的な意識や心、体に当たり、根っこが潜在的な意識に当たると説明していました。根が腐れると、木は枯れます。根から養分が吸い込まれなければ、枝葉は茂りません。

 潜在的な意識にアプローチしなければならないという話から、亡くなった父親を私は思い出しました。肺がんを患っていても長時間ドライブできるほど活動的でしたが、抗がん剤治療で心を病んで自ら命を絶ちました。

 人間の根っこの部分にアプローチしなければ、活動的であっても、病院で治療を受けても、人間は生きていけないのではないか…… 医師を取材しながら、私はそう思いました。

 私の知り合いは、持病を克服したいからとさまざまな健康法に取り組んでいました。ある薬草がいいと聞けば薬草茶を飲み、「効く」という噂の水を取り寄せ、断食もしていました。また、明るく振る舞おうと努力していましたし、「ありがとう」などと前向きの言葉を積極的に使って、ヒーリングも受けていました。しかし、やっていることが空回りしている印象で、持病が改善している様子はありません。

 この知り合いの、なんとも不自然な姿から、不安やイライラ、怒りといった悲観的な思考回路を、これまた表面的なポジティブ思考で止めるのは難しいのではないかと思うようになりました。

 

手のひらには

隠れた問題が示されている

 言葉を使って、思考・分析することはもちろん大事です。ただ、それだけでは十分ではないようです。プラスして、人間の根っこの部分に当たる潜在的な意識にアプローチする健康法も取り入れる必要があるでしょう。

 こうした健康法の一つが、リフレクソロジー(反射療法)です。

 手足を刺激して体調を改善させるリフレクソロジーは、健康書や雑誌でよく紹介されてきました。手足には、自覚している不調だけでなく隠れた問題も現れていると言われています。例えば、足の土踏まずをもんだときにジャリジャリしたしこりがあるときは、胃腸に問題があり、本人は平気と思っていても内臓にはダメージがたまっていると考えられています。

 私が25年にわたってさまざまな情報を扱ってきた経験で、手のひらからは短期的な不調、足の裏からは長期的に蓄積した不調がわかるととらえています。食べ過ぎや飲み過ぎが続くと手のひらの親指のつけ根の膨らみに青い血管が浮かび上がり(怒張)、それで胃腸や肝臓にダメージが与えられると足の土踏まずにしこりが現れるという関係です。

 手のひらで体調や潜在的な意識を知るには、手相が大きな手掛かりとなります。これは、ある鍼灸師から託された資料に書かれていました。

運勢は体調の影響を大きく受けます。生命線のカーブが大きいほど長命だと手相で言いますが、手のひらの親指のつけ根の膨らみは胃腸と対応していて、消化力が弱い人は短命になるわけです。

 ちなみに、感情線や頭脳線も循環器系・神経系と対応しているのだそうです。感情線が乱れていれば、占いだとほれっぽいとか束縛したがるなどと判定します。体の面では血圧に異常があり、精神的に不安定な状態と考えられるのです。

 手のひらで注目したほうがいいのは、もともとの線の長さや丘の豊かさよりも変化。細かいシワが増えて線がぼやけてきた、色がまだらっぽくなってきたなどは、自覚していない心身の変化の現れ。手のひらを見る習慣をつけることで、潜在的な問題にも気づける可能性があるのです。

 

骨盤冷え取りプロジェクトよ、再び!

「理想の『女性用トランクス』を作ります!」と宣言したのが2016年の8月。

 

きっかけは、小学生の娘が「またがかゆい」「痛い」と訴えたことです。

私が患部を見てみると、真っ赤に腫れています。

「ああ、これは蒸れた状態で皮膚が下着とこすれたのだな」とわかりました。

 

そもそも、女性のパンツ(ショーツ)は理にかなっていません。

陰部は蒸れるし、鼠蹊部は圧迫されるし、健康によくないと思ってきました。

 

娘のために女児用トランクスを探したのですが、どこにも見つかりません。

ですから私が布を買い、ミシンでトランクスを作りました。

娘がパンツの代わりにトランクスをはいて寝るようになったら、かゆみも痛みも2~3日で解消。

「やっぱりパンツはよくない」と確信しました。

 

ついでに私用のトランクスも作ったのですが、糸の始末が下手で使い心地が悪く、こちらは結局捨てることに。

 

それから10カ月後、女性用トランクスの商品開発「骨盤冷え取りプロジェクト」に乗り出しました。

骨盤全体を緩く包み込んで、鼠径部を圧迫せず、蒸れない。

それがどうして「骨盤冷え取り」につながるのかといえば、血行が促されるからです。

パンツのゴムは体にストレスを与えると、「脱パンツ健康法」を提唱する医師も解説していました。

 

加えて、伝統医学に詳しい大学教授に取材したとき、下着を着けずに和服を着て、またの部分を解放することが女性としての身体感覚を取り戻すために効果的と話していました。

身体感覚を戻ってくると、心と体が健康になるのだそうです。

 

さらに、私が尊敬していた鍼灸師の女性が、更年期障害は下着の締め付けで悪化するとも話していました。

そして「更年期の女性はかゆみなどの皮膚トラブルも現れやすいので、下着に注意しなさい」と。

 

以上のことから、理想の女性用トランクスを作ろうと思った次第です。

 

ちなみに同じような趣旨で女性用のふんどしが販売されていますが、これは私には合いませんでした。

年齢のせいでしょうか、数回はいても落ち着かず、こちらも結局は捨てることに。

直接肌に着ける下着というものは、個人によって合う・合わないが大きく違うのかもしれません。

 

「そろそろ更年期だな」という私世代や、更年期の女性向けに、これまで編集者として蓄えてきた知識を商品として形にしたいという欲求が出てきました。

寝るときだけでなく、普段使いできるトランクスを目指していました。

 

 

骨盤冷え取りプロジェクトは、骨盤周囲を圧迫しない下着の開発だけではありません。

トランクスをはくのはマイナス要素を取り去ること。

プラスに働きかけるためには、骨盤の周囲にある筋肉をほぐし、鍛えることが大事です。

 

「ああ、またか」と思われそうですが、何度でも繰り返しお伝えします。

「骨盤ぐるぐる」を実行してください。

 

今後は、骨盤冷え取りに効果的な歩き方をテーマにワークショップを開く予定です。

普段の歩き方をちょっと変えるだけで、体に負担をかけない美しい姿勢で、楽に、そして骨盤周囲の筋肉をきちんと使って歩けるようになるでしょう。

 

トランクスの開発は、関西の会社に持ち掛けたのですが折り合いがつかず、頓挫しました。

しかし、まだあきらめていません!

眠れないほどの発作的でしつこいセキをその場で治した麦門冬湯にまつわる話

夜中に発作的に強くせき込んで、寝るに寝られない日が続きました。

ここで導入した麦門冬湯(バクモンドウトウ)が驚くほどの効果を発揮したので、書き残しておこうと思います。

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「西洋薬がまったく効かなかった激しいセキが、麦門冬湯で治まった」と、私の家族は以前から感心していました。

それで、麦門冬湯を我が家の常備薬にしていました。

 

ただ、熱を冷ましてセキを抑える五虎湯(ゴコトウ)のほうが自分の体質に合っているような気がしていたので、私は麦門冬湯をほとんど飲んでいなかったのです。

私の場合、乾いたコンコンというセキではなく、べっとりとしたタンがのどに絡んで、ゲホゲホと顔を赤くしてせき込むことがほとんど。

体力もあるほうなので、麦門冬湯は違うのではないかと思っていたわけです。

 

しかし、ここ数日に私に起こったセキがあまりにも激しくて、五虎湯がないから仕方なく麦門冬湯を飲んでみました。

結果、夜中の発作的なセキについては著効を発揮!

布団の中でのたうち回りながらセキをしていたのに、麦門冬湯を飲んだらその場でスーッとセキが治まって、気が付いたら眠っていたのです。

 

翌日の夜も、同じ効果が得られました。

こうして「思い込みはいけないな」と反省もしました。

 

■症状が強くなったら漢方薬を飲む

漢方薬のパッケージには「カゼのひき始めに」「1日3回、食前または食間に服用します」などと書いてあります。

しかし、私の飲み方は違います。

 

10年ほど前、三浦於菟医師(当時は東邦大学医療センター大森病院東洋医学科)に銀翹散(ギンギョウサン)について取材しました。

このとき、「1日3回なんて気にしなくていいんだよ。症状が悪化したら飲むんだよ」と聞きました。

銀翹散はのどの腫れを抑える漢方薬

のどが痛くなったら銀翹散を飲むという対症療法的な使い方がよいという話です。

 

三浦医師はひょうひょうとした浮世離れした印象と、真逆のちょいギラギラ感を併せ持つ、不思議な人物でした(あくまでも個人的な意見)

それが逆に説得力を持つというか、こちらは「おもしろいな~」と話に聞き入ってしまったわけです。

以来私は、三浦式で漢方薬を使うようになりました。

 

実際、ゾクゾクと悪寒がするときに葛根湯(カッコントウ)を飲むと、すぐに体が温まって楽に眠れました。

銀翹散についてもしかり。ツバを飲み込むのさえ痛くてつらいときは、食前だろうが食後だろうがすぐに飲むのです。

 

のどなどに潤いを与えてタンが出やすい状態にしたり、セキを鎮めたりする麦門冬湯も、寝る前に枕元に数袋置いておいて、夜中に発作的なセキが始まったらすぐに、何度でも飲むという方式を取りました。

エキス剤はぬるま湯で飲んだほうたよいといいますが、セキが出ているときはそれどころではないので水です。

麦門冬湯は甘みがあるので、口に含んで、ゆっくりと飲み干していきました。

 

ちなみに三浦式は、エキス剤をぬるま湯で溶いてから飲むというもの。余裕があるときは、この飲み方のほうが効果は出ると思います。

 

■体感を重視したほうがピッタリの漢方を選べる

今回のカゼでは、大量にタンが出ました。色は透明だったり、黄色っぽかったり、さまざま。

セキもゴボゴボという音がします。

そのため、見た目的には体が乾燥していません。

 

しかし、手荒れが始まって、のどもかさついている感じはしていたのです。

この状態に、潤してセキを抑える麦門冬湯は合っていました。

漢方薬は、長く飲んで体質改善をするものだなんて、間違っているね。症状に合っていれば、鋭く効くんだよ」という三浦医師の言葉を思い出しました。

 

効くと実感した漢方薬は、連打するように飲む。

治ったら、もう飲まない。

効かない漢方薬は、だらだら飲み続けない。

 

こうしたメリハリが重要だと思います。

なお、上記は10年前の話なので、現在の三浦医師がどのような飲み方を指導しているのかは不明。

皆さんの周囲の薬剤師や医師に話すと「とんでもない!」と怒られるはずです。

 

今回の話はあくまでも一個人の体験。

漢方薬とどのように付き合っていくかは自己責任でお願いします。

 

 

 

○漢方での健康についての考え方

漢方では、正気(せいき:生命力や低抗力)より、邪や病邪(じゃ、びょうじゃ:生体機能を阻害する自然現象や体内に発生した有害物)が勝ったときに病気になると考えてれています。

 

ですから、「邪を避ける」ことと「正気を高める」ことが健康な毎日を送るためのたいせつです。

 

病気の治療では「邪の除去」と「正気の回復」の2つを同時に行います。

 

○漢方でのカゼの分類

外界からの邪には、風(ふう)寒(かん)熱(ねつ)湿(しつ)燥(そう)などがあり、中でも風(ふう)は、常に動き回り、ほかの邪を運ぶといわれています。

 

風に寒が運ばれてきてカゼを引いた場合を風寒型、熱が運ばれてきた場合を風熱型と分類します。

 

風寒型は冬に多いと考えられています。

主な症状は、悪寒、体が冷えることによる関節痛や筋肉痛などです。

治療では体を温める生薬を含む漢方薬を用います。

体の表面から汗とともに邪を追い出す、つまり発汗させて治すわけです。

 

葛根湯、麻黄湯、桂麻各半湯は風寒型に適用で、最初の段階で寒気が強く、汗が出ていないことが絶対条件です。

冬に多い、寒気が強いタイプのカゼに使います。

 

風熱型は春から初夏にかけて多いと考えられています。

主な症状は体の熱感、のどの痛み、冷たい水を欲しがるのどの渇き、布団をはぎたいような状態で自ら汗を出すような高熱です。

治療では熱を冷ます生薬を含む漢方薬を用いて、炎症を抑えます

 

この場合には、銀翹散(ギンギョウサン)などを使います。

銀翹散は健康保険が適用されないため、清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)で代用されることもあります。

 

インフルエンザには、風寒型、風熱型、湿温型などさまざまなタイプがあります。

ただ、風熱型が多く、急激に症状が悪化します。

 

漢方薬の飲み方

漢方薬には煎じ薬とエキス剤があります。

 

エキス剤は煎じ薬から有効成分を取り出したもので、その大半は顆粒状や粉末状の形状です。

 

漢方薬はエキス剤も煎じ薬も、一般的に食事の20~30分前に服用します。

胃が空のときに服用することで胃腸から吸収されやすく、また、その後に食事を摂れば胃腸への刺激も緩和されるからです。

 

エキス剤はそのまま口に入れて服用するのが一般的ですが、できればエキス剤をいったんお湯に溶かして飲みましょう。

胃の中で薬が均等に広がって吸収され、胃への刺激も穏やかになるからです。

 

お湯で溶かすときは、まずエキス剤をカップに入れてからお湯を注ぎます。

エキス剤が2種類以上の場合、一緒に混ぜて溶かしてもいいでしょう。

 

アルミの袋に入った漢方製剤メーカーのエキス剤は、長期の保存に耐えられます。

一方、病院やクリニック、薬局などでエキス剤を分包したものは、保存が難しくなります。

2週間以上保存する場合は、乾燥剤を入れた密閉容器に入れてください。

 

煎じ薬については、煎じる前の生薬は乾燥しているため、1年くらいの長期保存が利きます。

ただ、虫やカビがつきやすい生薬もあるので、密閉したポリ容器やチャック付きのポリ袋などに入れ、冷蔵庫で保管しましょう。

 

煎じた薬液は腐りやすく、夏の高温多湿の状態に置いておくと1日で腐ります。

薬液は冷蔵庫に入れて保存し、その日のうちに早めに服用するのが原則です。

遅くても3日以内に服用するようにしてください。

 

適切な漢方薬が処方されれば、急性の病気なら2~3日で効果が現れます。

 

○漢方と東洋医学

「漢方」も「東洋医学」も、中国発祥で日本古来の医学を表す言葉ですが、言葉が生まれた時代と背景が異なります。

 

中国最古の王朝とされる殷(紀元前15~11世紀)の甲骨文字には、医術の記録があります。

その後、伝説的な医術の名人の教えや経験をまとめた医学書が漢(紀元前202~後220年)の時代にまとめられ、「陰陽五行論」に基づく医学的な理論体系を紀元前後に確立しました。

 

古代中国の医学は、周辺諸国に広がり、日本には今から1500年以上前の紀元5~6世紀(奈良時代)に伝わりました。

 

時代は下り、江戸時代以降に、長崎の出島にオランダ人の医師が来て、オランダ医学が日本に入ってきました。

そこで、オランダ医学と区別するために、従来の医学に「漢方」という言葉が使われるようになりました。

漢方の漢とは、中国漢王朝の漢ではなく、漢民族を指しています。

オランダ医学は、その漢字表記である阿蘭陀から「蘭」の字を取り、蘭方と言われるようになりました。

 

明治になると政府は、西洋化を推し進める富国強兵政策を取りました。

そして明治16年に、西洋医学を勉強した者のみを医師とするという法律を施行しました。

結果、日本で漢方は衰退していきました。

 

明治43年ごろ、ごく一部の医師が漢方の重要性を説き、漢方を学ぶ医師が現れ始めました。

こうして、漢方復活していくのです。

東洋医学は、このころに使われ始められた言葉とされています。

 

参考文献:『週刊朝日 増刊号 漢方2007』、東邦大学医療センター大森病院ホームページ

「同じ母親同士だから」という油断は禁物!あなたのすぐそばにもサイコパスがいるかも

「まさか、自分の子どもが通う学校のPTAにサイコパスがいるなんて!」
「子どもの幸せを願わない母親なんて、いるはずがない!」

そんな思い込みにとらわれていると、PTAや母親同士の付き合いで疲弊してしまう可能性があります。

母親にもサイコパスはいます。

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端的な例が、『モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』(新潮社)に紹介されていました。

高校生の少年を自殺に追い込んだのは、実は母親だったというノンフィクション。
この母親は執拗に学校関係者を責め立て、マスコミや教育評論家を巻き込んで、大きなニュースへと発展していきます。
平気でうそをつくこの母親は、サイコパスの特徴と見事に合致しています。
詳細は本書を読んでもらうとして、「まさか実の母親が……」という思い込みがいかに危険であるかということだけお知らせしたいと思います。

では、サイコパスにはどのような特徴があるのでしょうか。
『診断名サイコパス ー 身近にひそむ異常人格者たち』( ロバート・D・ヘア 早川書房)には、サイコパスを見分けるためのチェックリストが掲載されています。

◇精神病質チェックリストの概要

<感情/対人関係>
● 口達者で皮相的
● 自己中心的で傲慢
● 良心の呵責、罪悪感の欠如
● 共感能力の欠如
● ずるく、ごまかしがうまい
● 浅い感情
<社会的異常性>
● 衝動的
● 行動をコントロールすることが苦手
● 興奮がないとやっていけない
● 責任感の欠如
● 幼いころの問題行動
● 成人してからの反社会的行動

上記の項目は、過去のブログの冒頭部分とも共通しています。

shouchishuppan.hatenablog.com

 

PTAにおいて、サイコパスは以下の行動を取ると推測できます。

□やたらと大声で発言をして、「長」のつく係に就きたがる。その割に、活動内容をよくわかっていない。
□PTAがボランティアだという前提を無視して、「長」のつく係という理由だけで、周囲の人間に指示や要求を行う。それが、どんどんエスカレートする。
□その指示や要求の目的は、周囲の人間には今ひとつわからない。しかし質問すると逆ギレするので、周囲は口をつぐむしかない。

こうした人物はいませんか。
さらに、平気でうそをつくし、自分でも何を言っているのかわからないままにペラペラとしゃべり続けます。

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同じ人間の口から、嘘だけでなく、いくつか矛盾した発言が発せられている。聞き手がとまどってあたりまえだ。まるで、サイコパスはときに自分がなにを言っているのかわからなくなり、たがいにつながらない言葉や考えが入り組んできてもいっこうにかまわないかのようだ。
---『診断名サイコパス ー 身近にひそむ異常人格者たち』

サイコパスにはこれといった目的はなく、周囲の人間をただコントロールしたい欲求だけが強いようです。
どうしたら周囲をコントロールできるのかに敏感で、学習するので、サイコパスは相手の目を熱っぽく見つめたり、身体的な距離を縮めたり、芝居がかった動きをしたりするとのこと。

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心理的な面でもし相手に弱点がいくつかあれば、サイコパスはかならずそれを見つけだして利用し、相手を傷つけて当惑させたまま放り出していく。
---『診断名サイコパス ー 身近にひそむ異常人格者たち』

子育て中の母親というものは、悩みが尽きないものです。
そのような悩みや困っていることをサイコパスは嗅ぎ出して、フレンドリーに急接近してきます。
「私と一緒」
「私だったら力になれる」

しかし、サイコパスは他人をコントロールしたいだけ。傷つける言葉や共感するような言葉を投げかけてきて(アメとムチ)、右往左往する姿が見たいようですね、サイコパス自身に自覚があるかどうかは別として。

ところで、映画やドラマでは、残忍だがとても頭が切れるという人物設定でサイコパスが描かれています。
これは事実と異なり、通常の人間と同様、高い知能を持つ天才もいれば低い知能もいるのだそうです。

www.excite.co.jp



知能の低いサイコパスは、おそらく、会社では出世できないでしょう。というより、うそをつくから解雇されるケースもあるかもしれません(実際に、私の身近に勤務態度の悪さとうそつきで解雇された人間がいました)。
その結果、劣等感をくすぶらせ、PTAなどのボランティアの場で「長」になろうとしたり、しつこくクレームをつけたりすると考えられます。

では、偶然、PTAでサイコパスと一緒の委員会になってしまったら、どうしたらいいのでしょうか。

基本的には、たっぷりと距離をおいて、紋切り型の対応をすること。
話し合いは平行線で終わることを念頭に置いたほうがいいでしょう。
「子どものためを思って、ここは穏便に」とサイコパスの要求をのんでいると、次第に心が病んで、逆に子どものためにならないかもしれません。

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サイコパスはいかなる人間同士の交流も、"餌をまく"チャンス、競い合い、あるいは相手の意志を試す機会として見る傾向があり、そこにはひとりの勝者しかいない。彼らの動機は人を操作し、奪うことなのだ。
---『診断名サイコパス ー 身近にひそむ異常人格者たち』

PTAはサイコパスにとって絶好の餌場。
以下の言動を取る人は、サイコパスの可能性があるので「同じ母親同士だから」という油断は禁物です。

●頻出ワード
「あなたと私は似ている」
「あなたの気持ちがよくわかる」
「私はあなたのためにやってあげた」
悪いことをやった後で「誰にも言わないでほしい」
「そんなことは言っていない」

●言動
オーバーな言動をする
支配欲が強く、上下関係を作ろうとする
権威や所属感を重視する(孤独感が強い)
常習的に、ありえないようなうそをつく(経歴詐称)
協調性や忍耐が求められるチームワークが苦手
うそ・不正が暴かれても恥じることはない(恥や罪の意識が欠落)
すぐに「自分こそ被害者」「不当な扱いを受けている」といった態度を取る

ラーメンは醤油よりとんこつのほうが太りにくい? 血糖値上昇の新事実

空腹時の血糖値が基準値でも
油断は禁物

「糖化」とは、食事で摂取した糖質と体内のたんぱく質が結びつき、変性して劣化すること。

筋肉や血管、内臓など人間の体の大部分は、たんぱく質でできています。そのため、例えば糖質が血管の細胞のたんぱく質と結合すると、血管壁に炎症が起こりやすくなり、動脈硬化のリスクが高くなります。つまりは血管の老化が進んで、血管年齢が上がってしまうのです。

 

糖化という化学反応の例としてよく登場するのが、トーストした食パン。フワフワのパンをトーストしたら、こんがりと、おいしそうな褐色になります。これも糖化です。
食パンに含まれる糖質とたんぱく質は、焼いて熱を加えられることで結びつき、固く、黒くなります。

糖化が体内で起これば、食パンをトーストしたときと同じように私たちの体も変化します
血液中に余分な糖が増えると、血液の成分のたんぱく質と結合して、全身に酸素を運ぶ役割が果たされなくなります。
肌の糖化が進めば、トーストの黒いコゲと同じように、肌はくすんで、弾力を失います。

空腹時の血糖値が基準値だからといって、油断はできません。血糖値はさまざまな影響を受けて、いつも上下しているからです。

例えば、食後高血糖。食後30分から1時間程度で、血糖値が急上昇する現象です。午前中の仕事が長引いて、空腹の状態で慌ててうどんをかき込むと、食後に血糖値が急上昇してから急降下するという具合に激しく変動するのです。

血糖値を気にしなければならないのは、糖尿病や肥満の人だけではありません。体の内側と外側の若さを保つためにも、血糖値が急上昇しない食事法が大切なのです。

 

その具体的な方法を紹介しているのが、「なごみクリニック」院長の亀川寛大(かめかわ かんだい)医師。亀川医師自身が血糖値コントロールを行って、15キロの減量に成功しています。

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そして、患者さんにも血糖値が上がりにくい食事法を指導しながら、手軽に生活に取り入れられるように血糖値が上がらない外食メニューの調査を行っています。

そのデータをもとに、6月28日に放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系、夜7時58分から)では、双子のお笑いコンビである「ザ・たっち」に食事法を指導。この2人が体を張って検証したのですが、視聴者の予想を裏切るような驚きの結果が出ました。

血糖値が上がりにくい食事法はどっちなのか、ザ・たっちによる検証を紹介しましょう。

 

チーズたっぷりパスタのほうが
食後血糖値が上がらなかった!

 
ザ・たっちの兄はたくやで、弟がかずや。この2人は身長と体重だけでなく、トイレのタイミングもほぼ同じなのだそうです。
たくやとかずやは、食後血糖値を調べるために、まず、24 時間血糖値測定器を装着しました。

そして亀川医師がミッションとして課した外食メニューをそれぞれが食べて、血糖値の変化を調べました。

○ミッション1 ラーメン店でトッピングありとなし
ラーメン店で、弟のかずやはトッピングなし、兄のたくやはトッピングありを食べるのがミッション。たくやのラーメンには、もやしやタマネギといった野菜が山盛りに載せられ、さらにチャーシューが3枚追加されました。たくやのほうが、明らかに食べる量もカロリーも多くなっています。
ところが、食後血糖値はたくやよりもかずやのほうが先に上がっていったのです。

○ミッション2 ハンバーガー店でアイスコーヒーか牛乳か
ハンバーガー店で、ハンバーガーと一緒に飲むドリンクを、弟のかずやはアイスコーヒーに、兄のたくやは牛乳にしました。
すると、食後血糖値はたくやよりもかずやのほうが急激に上がったのです。

 

○ミッション3 パスタ店でトッピングありとなし
パスタ店で、2人ともミートソースパスタを食べます。ただし、弟のかずやはトッピングなしで、兄のたくやはチーズをたっぷりとかけて食べることになりました。
その結果、たくやよりもかずやのほうが食後血糖値はすぐに上がっていったのです。

 

○ミッション4 ラーメン店で醤油ラーメンかとんこつラーメンか
ラーメン店で、かずやはあっさりとした醤油ラーメンを、たくやはこってりとしたとんこつラーメンを食べました。
すると、かずやの血糖値がどんどん上昇し、140mg/dlに迫る勢い。一方のたくやは、血糖値の上昇が穏やかでした。

 

以上のように、私たちが「不健康」「太りそう」と思って敬遠しがちなメニューのほうが、血糖値が上がりにくいという結果が出てしまったのです。

 

脂質やたんぱく質
糖質の吸収を穏やかにする

亀川医師の解説では、脂質やたんぱく質が糖質の吸収を穏やかにするということです。
ミッション1では、チャーシューが血糖値の上昇を抑える役割を果たしていました。そのため「むしろ(チャーシューを)食べていただきたいですね」と亀川医師がコメント。
同様に、ミッション2は牛乳の乳脂肪、ミッション3ではチーズの乳脂肪、ミッション4についてはとんこつスープに含まれる骨の髄から出たたっぷりの脂肪によって、血糖値が上がりにくくなったわけです。

 カロリー計算が中心である食事指導では、目の敵にされてきた脂肪。しかし、血糖値を上げないという観点では、むしろ脂肪を上手に摂取して、糖質量を減らしたほうがよさそうです。

 

「パーソナリティ障害」が傾聴で悪化することも!「いい方向へ変えよう」と働きかけるのはNG

 発明王トーマス・エジソンマイクロソフトの創設者であるビル・ゲイツなどは発達障害のプラスの面が働いて独創性を発揮し、活躍に結びついたのだと、『アスペルガー症候群』(著/岡田尊司幻冬舎)には書かれている。彼らを尊重しながら根気強くバックアップしたのは、彼らの親だったのだ。

 一方、大人になってから社会的に適応できないようにマイナスに働くのは、「誤学習」が入り込むことだと『発達障害のいま』(著/杉山登志郎講談社)で指摘されている。


 例えば、ボランティアでパソコン教室を開くことになったとする。パソコンの知識はそこそこで、教室経営の経験もなければ、多くの人はリーダーに立候補しない。
 しかし、人付き合いのノウハウ本に「周囲に評価されるには、リーダーになることです」と書かれているのを発達障害(『発達障害のいま』では「発達凸凹」と表現)の人が信じ込むと、自分には無理な仕事でも手を挙げてしまうのである。知識も経験もないのにうまくいくわけもなく、トラブルに発展する。
 
 最悪の形態の一つがクレーマーになることだと、杉山医師は述べている。常識的には無理なことでも一方的にまくしたてられたら、言われた側はつい要求をのんでしまう。これが、「一方的な要求こそが相手に通じる手段である」という誤学習の機会を与えるのだそうだ。

 誤学習は、発達障害だけでなく誰にでも起こるものではないだろうか。そして関心や注目を異常なほど集めようとしたり、攻撃的でさげすむような態度を取ったり、「パーソナリティ障害」の特徴である非常に偏った言動を取るようになるのだ。

 パーソナリティ障害の可能性がある人への対応でキーワードになるのは、誤学習の修正である。 


「なんとかして変えよう」と働きかけないほうがよい

 発達障害の傾向があるからといって、パーソナリティ障害が引き起こされるとは限らない。家庭、学校、その他人間同士の関わり合いで、誰でもパーソナリティ障害になる可能性はある。パーソナリティ障害を招き、悪化させる原因の一つが、誤学習と考えられる。

 解決の糸口は、誤学習に本人が気づくこと。目の前の問題を直視して、自分で「回復しよう」という気持ちを持つことだと、筆者が読んだパーソナリティ障害に関するすべての本で書かれていた。

パーソナリティ障害の人に対して、「なんとかして相手をいい方向へ変えることができないだろうか」と周囲の人間が考えるケースが多々ある。行動は逸脱しているものの、精神状態はしっかりしていて、言葉は通じるので(ただし、文章・会話の内容が通じ合うわけではない)、周囲の人間は「なんとかできるのではないか」とつい思ってしまうのだ。
 そして、常識から外れた行動をやめさせて、周囲との摩擦を生まない行動・思考をするように期待したり、強制しようとしたりする。

 このような「相手を変えよう」という思いを抱けば、状況を悪化させる。相手を変えようすることは、つまり相手を否定して、自分が正しいと思っている価値観を押しつけるからだ。よかれと思って相手を変えようとすればするほど、反発によってさまざまな争いが発生し、結果的に精神的な消耗を互いに味わうことになる。


できること・できないことを明確に示す

 それでは、冒頭で紹介したトーマス・エジソンビル・ゲイツの親のように、パーソナリティ障害の人を献身的に支えられるかというと、友人や仕事仲間ではなかなか難しいのではないだろうか。少なくとも私には私の生活がある。とても無理だ。

 最低限できることとしたら、これ以上、誤学習の機会を与えないことである。例えば、常識的には無理なことを一方的にまくしたてる相手には、自分ができることとできないことをはっきりと示す。また、攻撃的でさげすむような言動には反応しない。
 私がイメージするのは、人気医療ドラマシリーズの主人公であるフリーランス女医の「いたしません」という、首尾一貫した態度だ。

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 パーソナリティ障害の人は、要求が1つ受け入れられると、次はさらに上回る要求を突きつける傾向がある。このように要求をどんどんエスカレートさせていき、要求が受け入れられなければ「私のことなんてどうでもいいんでしょ!!」などと非難する。
 このようにパーソナリティ障害の人が要求をエスカレートさせると、本人は自分自身をコントロールができなくなっていくため、非常に苦しい状況に落ち込んでいるのだ。

 周囲の人間ができること・できないことを示すのは、「一方的な要求こそが相手に通じる手段である」という誤学習を治すことになる。さらに、自分自身をコントロールできないほど要求がエスカレートすることを防ぐので、長い目で見ればパーソナリティ障害の人を苦しめないことにつながる。

 パーソナリティ障害に関する本を読んで感じたのは、専門知識がなければ診断も治療も非常に難しいということだ。標準的な精神分析やカウンセリングが、症状を悪化させるケースがある。本人の話に耳を傾けて、子ども時代など過去の領域に踏み込むと、以前に経験したネガティブな感情が噴出し、極めて不安定な状態になると岡田医師は著書『境界性パーソナリティ障害』(幻冬舎)に書いていた。臨床家たちは「パンドラの箱を開けた」と表現するそうだ。

 素人が「この人をなんとかいい方向へ変えよう」と働きかけるのは逆効果。治療は専門家に任せて、私たちの周囲にパーソナリティ障害の特徴に当てはまる人がいれば、その要求に振り回されないように十分な距離を取って、自分のやるべき仕事などに集中したほうがいいのだろう。
 そして本人の気づきと回復を待ちたい。

悪質クレーマーやモンスターペアレントの背景に「パーソナリティ障害」?その3つのタイプ

 仕事やボランティアなど多くの人が集まって活動するときに、次のような態度を取る人に振り回されて、困り果てた経験はないだろうか。
□グループのリーダーなど、人の上に立って注目を集めるような立場になりたがる。
□具体性や裏付けが乏しいハウツー本などを信じ込み、その本に書かれていることを周囲にも強要する。
□指示や要求がどんどんエスカレートする。
□率先してルールを決めるが、自分はさまざまな言い訳をして守らない。
□自分の思いどおりに周囲の人間をコントロールしようとし、できなければ怒りを爆発させる。
□些細なことをひどく気にして、絶えず周囲に確認する。
□相手によって、コロコロと態度を変える。目上や見知らぬ人などには過剰なまでに親切・丁寧に振る舞い、目下や部下に当たる人にはハラスメント的な行為をする。
□他人を傷つけたことへの罪悪感が薄い。当事者意識が低い。

 こうした項目に当てはまる人物は、「パーソナリティ障害」の可能性が高い。
 最近ニュースを騒がせている悪質クレーマーモンスターペアレントなどにも共通する特徴があることから、パーソナリティ障害が隠れているかもしれない。

 大きな問題は、周囲を振り回している当の本人が、決して満たされてはいないこと。生きづらさを抱えながら、誰も幸せになれない状況を作り出している。

 パーソナリティ障害の研究は進んでいるようで、多数の解説書が出版されている。パーソナリティ障害の人への対応として筆者が読んだ解説書で共通していたのは、その場しのぎの曖昧な言葉でごまかさないこと。そして、パーソナリティ障害の人からの要求に対し、できること・できないことを明確に示すことだった。

 2009年にアメリカで行われた調査によれば、10年で「自己愛性パーソナリティ障害」の発生率は2倍以上に増加している。日本でも増えつつあると予想できる(自己愛性パーソナリティ障害については、後で詳しく述べる)。
 パーソナリティ障害になにが関係しているのか、どのように対応すればいいのか、調べてみた。

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パーソナリティ障害には3つのタイプがある

 「パーソナリティ」とは、仮面という意味であるラテン語の「ペルソナ(persona)」が語源。パーソナリティとは、文化や社会、人間関係などの影響を受けて形作られるものの見方や振る舞い方などで、日本語では「人格」に当たる。
 『パーソナリティ障害 正しい知識と治し方』(監修/市橋秀夫講談社)では、パーソナリティ障害をわかりやすく、以下の3つのタイプに分けて説明している。

○Aタイプ:風変わりな人
妄想性パーソナリティ障害 ……疑り深く、被害者意識が強い
ゾイドパーソナリティ障害……孤独を愛するように見えるが、他人と交流できないことに苦痛を感じている場合がある
統合失調型パーソナリティ障害 ……感情の幅が狭く、奇妙な思い込みを持つ

○Bタイプ:激しい人
演技性パーソナリティ障害 ……注目を集めたがって大げさな話し方をし、ウソをつくこともある
反社会性パーソナリティ障害 ……無責任・無計画で、人をだますことに抵抗がない → サイコパス(諸説あり)
境界性パーソナリティ障害 ……不安的で極端な人間関係になる
自己愛性パーソナリティ障害……他人からの評価に強くこだわり、「すごい自分」しか認められない

○Cタイプ:不安な人
回避性パーソナリティ障害 ……批判を恐れ、失敗して非難されるリスクを避けるために引っ込み思案になる
依存性パーソナリティ障害 ……何事にも受け身で、自分で判断できない
強迫性パーソナリティ障害 ……合理性のないルールにこだわり、自分にも他人にも厳しい


母子並行治療が効果を発揮した例も

 こうしたパーソナリティ障害の陰に、「発達障害が隠れているケースが多いといわれています」と『パーソナリティ障害 正しい知識と治し方』に書かれている。

 それはパーソナリティ障害である本人だけでなく、親が発達障害である場合も少なくないようだ。
 パーソナリティは、赤ちゃんの時期からはぐくまれる。そして成長とともに等身大の自分が育っていくことで、状況に応じて振る舞ったり、気持ちを切り替えたりできるようになる。

 自閉症スペクトラムなどの発達障害の子どもについては、一人遊びを好むなど、親との愛着関係ができにくくなりがちだ。
 同様のことは、発達障害の傾向がある親の側にも当てはまるだろう。対人関係に消極的だったり、子どもの気持ちをくみ取ることが苦手だったりすることから、自分の子どもとも良好な愛着関係ができにくい場合がある。

 パーソナリティ障害のメカニズムは複雑だが、あえて簡単に図式化すると以下のような形になる。

生まれもった要因(発達障害などの素質的要因)+環境による要因(親、友達、教師、仕事仲間、メディアなどの後天的な要因)→パーソナリティ障害

 『発達障害のいま』(著/杉山登志郎講談社)には「大多数の発達障害において、もっとも確実な原因が遺伝的なものであることは、一九八〇年代にはすでにはっきりしていた」と書かれている。著者の杉山医師は、子どもの患者の付き添いに来ている親にも、未診断の大人の発達障害が隠れている場合が少なくないことに気づいた。母子並行治療が効果を示した例が、この本では詳しく紹介されている。

 記事の冒頭で紹介した「周囲を困らせる人」について、「生まれつきの性格だから仕方がない」と断定するのは早計。
 彼らが社会的に適応できないような振る舞いをするのは、環境による要因、もしかしたら周囲にいる私たちの言動も関係しているのかもしれないからだ。

 パーソナリティ障害の可能性がある人に、周囲はどのように対応したらいいのか、次項で検討したい。