万人に正しいスキンケアなどないし、医師もいろいろ

『スキンケアを科学する』(南江堂)が非常におもしろいのは、スキンケアについて数人の皮膚科医が熱く議論を交わし合ったであろうと推測できるからです。

例えば洗顔については、洗浄剤メーカーと、洗顔有害派の皮膚科医、洗顔必要派の皮膚科医、個人差があると考える皮膚科医の記事が掲載されていました。

この本を読んで、私が感じたのは、「万人にとって正しいスキンケアはない」ということ。

そして、「医師もいろいろ」ということ。

ですから、1人の医師に聞いたことや教わったことがすべてとは思わないことが大事です。
皮膚科については継続して通院している人が多いのですが、その医師の治療法を長く続けても改善したと実感できないときには、通院をやめるという選択も考えたほうがいいでしょう。

ところで、京都大学の宮地良樹名誉教授によれば、おふろに入らなかったことが、重い皮膚病を引き起こしたという報告はないとのこと。
赤ちゃんについても、おふろに入れるのではなく油で拭く民族もあると今山修平クリニック&ラボの今山修平医師が書いていて、水が貴重な国では入浴より飲用を優先するだろうと私は思いました。

その今山医師が、私たちがシミやシワを嫌がるのは、種として考えた場合、ちょっと変ではないかというようなことをもいていました。

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生物は、自分の遺伝子を残すために、生殖期間はオスどうし・メスどうしで激しく争います。
生殖期間を過ぎた、要は老いた生物は、この抗争に巻き込まれると死につながる可能性が高くなります。
ですから見た目で「私はもう老いてしまって、生殖できません」とアピールすると、抗争から離れて自分を守ることにつながるのではないかと。
シミやシワなどの老化現象とは、抗争に巻き込まれずに生き残る手段のようなものと言い換えられるかもしれません。
それが人間の場合は、遺伝子を残せなくなってからも、シミやシワがないことで異性から若いと評価され、ある意味、抗争に参加できるとうれしいのです……

 

こんな具合に、シミやシワがあるメリットについて考えたのでしょう。世の中にはいろいろな医師がいるものです。