『女の子のからだの知恵』コラム 他人よりも自分の気持ちを大切に

 周囲の人から認めてもらいたい。他人からの無視に耐えられない。みんなの評価がとても気になる……
 こうした女の子は、笑顔を絶やしません。勉強もまじめにがんばるし、責任感が強く、オシャレにも余念がないし、周りには優しく、気配りもできるでしょう。
 もちろん、笑顔も気配りもすべてすてきなことではありますが、自分の気持ちを置いてきぼりにしていませんか。

 嫌いな人にも笑顔を向けるのは、ただの演技。しかし、演技をすることが癖になり、嫌いな人でも好きだと知らぬ間に思い込もうとして、自分の感情がわからなくなる危険性があるのです。
 言い換えると、自分で自分にウソをついている状態。当然、ストレスがたまります。
 次の項目で当てはまることはありませんか。
□欲しくない物でも、たくさん買ってしまうことがある
□理由はよくわからないが、とても疲れてしまう
□「私はダメだ」と思ってしまいがちだ
□「嫌です」と言えない
□まじめではない人に、猛烈に腹が立つことが多い
□突然、キレることがある
□誰かが怒っていると、「私のせいかもしれない」と不安になる

 一つでも当てはまれば、自分の感情がわからなくなって、本当はつらい状態に陥っていると考えられます。

 思春期で勉強よりも大事なのは、自分と他人の間に境界線を引くこと。たくさんの人から「いいね!」をもらうよりも、自分が楽しめることのほうが価値があるのです。
 そしてもう一つは、演技上手になること。「とりあえず笑っているけど、実は嫌い」「とりあえずまじめな態度を取っているけど、私にとってはどうでもいい」と、表面的な態度と本心とを分けましょう。

 今、周囲にいるのは学校の友達や教師、親、きょうだい、親戚ぐらいではないでしょうか。日本の、とある県の、とある町の、とある丁目という、とても狭い世界。「狭い世界での常識が、広い世界ではとんでもない非常識」ということは多々あります。そんな狭い世界で認められようとして、心をすり減らすのはもったいないこと。

 広い世界にはさまざまな文化があり、「あなたらしさ」を認め、評価する人は必ずいます。ですから、自分の気持ちを置いてきぼりにしないでください。

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